万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
春秋優劣歌の表現手法
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
寺川真知夫(寺川眞知夫)
 ふりがな
てらかわまちお
 発行年月
1997/10
 発表雑誌名
同志社女子大学日本語日本文学
 特集タイトル

 発行所
同志社女子大学日本語日本文学会
 発行番号
9
 掲載頁
124
 巻番号
1
 対象歌番号
16
 対象歌句番号

 歌作者データ
額田王
 参考歌番号
1118, 1119, 1512, 1517, 1581, 1583, 1585, 1586, 1587, 1588, 1866, 1872, 1887, 2177, 2180, 2181, 2193, 2194, 2203, 2214, 3223, 3224
 キーワード
対句構成,季節観,生産の春,秋の美的価値
 論文要旨
萬葉集巻一第十六番、額田王の春秋優劣歌は、対句構成、座の人々の心理を意識した歌の展開、歌を詠んだ季節との関係などから、多くの説ある。しかし季節に合う歌を詠んだ方が勝ちならば結論は最初からわかって面白くない。秋と判じるに至る構成を検討すると、額田王はもともと生産の春を重視する固有の季節観と異なり、凋落の秋に美的文芸的価値を認める新たな観点から秋をよしと判ずる用意をもって詠んだと考えられると論じた。"