万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
万葉集写本の文字
 論文サブタイトル
楷と摺
 単著/共著
単著
 論者名
橋本雅之
 ふりがな
はしもとまさゆき
 発行年月
1991/5
 発表雑誌名
日本古典の眺望
 特集タイトル
吉井巌先生古稀記念論集
 発行所
おうふう
 発行番号

 掲載頁
305323
 巻番号
4
 対象歌番号
675, 1255, 1965, 2621
 対象歌句番号
675-5,1255-5,1965-2,2621-1
 歌作者データ
中臣女郎
 参考歌番号

 キーワード
写本,誤写,文字意識,文字論,文字史,国訓,楷,摺 ,乾善彦,沢瀉久孝,万葉集注釈,古事記伝,篆隷万象名義,文選,九条家本『文選』古訓,古辞書,正倉院文書,金沢文庫本『続日本紀』,御堂関白記,兵範記
 論文要旨
万葉集の写本における、誤写と意改の問題を、特に文字意識の観点から考察した。この論文で取り上げたのは、「楷」と「摺」の問題である。この論ではまず、「楷(スル)」から「摺(スル)」への文字意識の変化を、字体類似と目的性という視点から把握した。そして、一般に通用している国訓「摺(スル)」の成立を、文字史の立場から平安中期以降との推定を下した。その上で、万葉集写本にしばしばみられる「摺」について、,海譴鮓躰未任呂覆文字意識の変化に伴う意改であること、∨槓弦残においては、文字異同の有無に関わらず「摺」は「楷」と校訂することが、より本来の姿に近いことを論じた。  論文発表後、広瀬本万葉集が出現し、文字異同のない「摺」の例として挙げた三例中、1965・2621の二例が、広瀬本において「楷」であることを確認した。これによって本論の推定が実証された。"