万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
このころのわが恋力 記し集め・・・(『万葉集』16・三八五八・三八五九)
 論文サブタイトル
文字をメディアとする官僚社会の文学
 単著/共著
単著
 論者名
上野誠
 ふりがな
うえのまこと
 発行年月
1993/2
 発表雑誌名
日本文学
 特集タイトル
語りと場
 発行所
日本文学協会
 発行番号
468
 掲載頁
6468
 巻番号
16
 対象歌番号
3858, 3859
 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
694, 4254, 4366
 キーワード
恋力,京職,五位,冠,官僚社会,平城京,『令義解』戸令,律令用語,考課令,諧謔,誇張表現,意外性,笑い,木簡資料,天智朝
 論文要旨
巻16・3858,3859を、当時の官僚社会の笑いの文学として読解し ようとした論文。まず、当該歌にちりばめられている「功」「五位」「京職」などが、律令に定められた用語であることを確認。そういったいわばお役所言葉を使って生まれる「笑い」について考究している。とくに、貴族に列せられるという五位の冠の重さを中心に、文字をメディアとした官僚社会における文学のありようを、木簡資料などを使いながら説いている。なお、本論文は上野誠『古代日本の文芸空間−万葉と葬送儀礼』(雄山閣出版、1997・11・5)に所収されている。"