万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
人麻呂挽歌の発想
 論文サブタイトル
枕と床と
 単著/共著
単著
 論者名
上野誠
 ふりがな
うえのまこと
 発行年月
1986/3
 発表雑誌名
日本文学論究
 特集タイトル

 発行所
国学院大学国語国文学会
 発行番号
45
 掲載頁
3441
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ
柿本人麻呂
 参考歌番号
194, 210, 213, 216, 217, 220, 222, 223, 420, 3927, 4431
 キーワード
人麻呂挽歌,枕,床,妻,アル,アラブ,ウラサブ,石枕,文選家,妹
 論文要旨
挽歌に登場する「床」「枕」に関する考察を行なった論文。愛する者を失った悲しみを、死別による独寝の苦しさとして歌うにあたり、柿本人麻呂は共寝をしていた枕や床を積極的に歌い込んでいる。愛する者の死とその悲しみを生前の愛する者ふたりの共寝とオーバー・ラップさせて歌うためである。こういった人麻呂の営為の背景に、枕や床に関するどのような観念があるかを探った論文である。とくに、旅行中の枕や床に関する祭祀に注目して、その呪性と表現との関係を説いている。対して、歌の素材として、枕や床が歌に取り込まれる契機は、漢籍の受容にあったとする。なお、本論文は上野誠『古代日本の文芸空間−万葉と葬送儀礼』(雄山閣出版、1997・11・5)に所収 されている。"