万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
天武天皇殯宮の芸能
 論文サブタイトル
王権・儀礼・文学
 単著/共著
単著
 論者名
上野誠
 ふりがな
うえのまこと
 発行年月
1991/4
 発表雑誌名
芸能史研究
 特集タイトル

 発行所
芸能史研究会
 発行番号
113
 掲載頁
114
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
167, 3906
 キーワード
天武殯宮,芸能,王権,儀礼,葬送儀礼の場,三輪君逆,誄詞,,歌舞奏上,楽官,楯伏舞,持統天皇即位,正月儀礼,殯庭
 論文要旨
天武天皇の文学史的意義については、吉田義孝らの研究があり、それと『古事記』の編纂や人麻呂歌との関係が指摘されている。本論文では、天武殯宮の芸能の分析を通じて、人麻呂登場直前の宮廷文化の特質を明らかにしている。まず、殯宮の芸能の性格が、殯宮と殯庭では違うことを指摘。その上で、政治性のある殯庭での芸能の分析を行なっている。国々の歌舞奏上は、国魂奉献の芸能であり、楽官奏楽は朝廷内の楽部による奉仕、楯伏舞は氏族の服属を再演する芸能である、と位置付けている。このように、芸能ごとの位置付けを行なって、天武殯宮における芸能の機能を明らかにした論文である。なお、本論文は上野誠『古代日本の文芸空間−万葉と葬送儀礼』(雄山閣出版、1997・11・5)に所収されている。"