万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
万葉語に於ける一音節接頭語
 論文サブタイトル
ま、み、や、ゆ、を
 単著/共著
単著
 論者名
津之地直一
 ふりがな
つのちなおいち
 発行年月
1961/10
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
4
 掲載頁
8793
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
接頭語,一音節
 論文要旨
万葉集を中心に、そこに見られる一音節の接頭語の「ま・み・や・ゆ・を」の五つの接頭語について解説する。「ま」は真実、純粋、確実、完全などの意を添える接頭語。「み」は大きく分けて敬称と美称とに別れるとする。「や」は「多数、多くの」という意。そして、「八占さし」を枕詞でなく、「いろいろの占いで判断して」の実辞と解するべき従来の解釈について、手短に論じている語もある。また「ゆ」は、本来は熱湯の意で、熱湯が火と共に浄化するもの、汚れを除くものと認識されていたこと(盟神探湯を例示)から「神聖な」「清浄な」などの意を付加する接頭語として機能すると論じる。「を」は訓字としては「小」が多いが、「小さいこと」より美称、愛称として用いられていると指摘する。"