万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
人麻呂歌集に見える「吉恵哉」「早敷哉」について
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
鶴久
 ふりがな
つるひさし
 発行年月
1961/10
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
4
 掲載頁
4955
 巻番号
10
 対象歌番号
2031, 2378, 2380, 2429
 対象歌句番号

 歌作者データ
柿本人麻呂,人麻呂歌集
 参考歌番号
131, 132, 138, 155, 196, 264, 454, 466, 640, 786, 787, 796, 819, 1020, 1021, 1059, 1235, 1358, 1507, 1619, 1800, 1951, 1988, 2031, 2353, 2361, 2369, 2378, 2380, 2429, 2457, 2470, 2481, 2537, 2659, 2678, 2705, 2800, 2873, 3013, 3025, 3140, 3191, 3225, 3236, 3246, 3271, 3285, 3298, 3317, 3335, 3339, 3340, 3662, 3691, 3692, 3791, 3794, 3800, 3802, 3820, 3868, 3957, 3962, 3964, 3978, 4006, 4008, 4101, 4106, 4121, 4214, 4321, 4480, 4498, 紀126
 キーワード
柿本人麻呂,人麻呂歌集,訓詁,用字,ヨシヱヤシ,ハシキヤシ,古事記,日本書紀
 論文要旨
巻十一・人麻呂歌集中の「吉哉」(2031)「吉恵哉」(2378)はヨシヱヤシ、「早敷哉」(2380)「早敷哉」(2429)はハシキヤシと従来訓まれてきたが、「哉」は集中においては、ヤ(ヤモ)またはカ(カモ)と訓されるのが一般的でヤシと訓されたものがこれら四例以外になく、またシを訓み添えと考えることも難しいとして、この四句の訓について論じる。神武即位前紀に「鞅奈珥夜(アナニヤ)」の訓注が確認でき、また紀126には「倶流之衛(クルシヱ)」、2537「吉恵」3285「縦公」としてヨシヱの語が確認できることなどから、シの付かない形ヨシヱヤ、ハシキヤも十分に考えられる訓であることを指摘する。"