万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
萬葉集、イハフ・イム・イツク
 論文サブタイトル
巻第七・一三七七番、一三七八番
 単著/共著
単著
 論者名
大島信生
 ふりがな
おおしまのぶお
 発行年月
1991/2
 発表雑誌名
皇学館大学神道研究所紀要
 特集タイトル

 発行所
皇学館大学神道研究所
 発行番号
7
 掲載頁
2547
 巻番号
7
 対象歌番号
1377, 1378
 対象歌句番号
1377-4,1378-2
 歌作者データ

 参考歌番号
199, 379, 420, 443, 708, 712, 1232, 1262, 1319, 1403, 1453, 1784, 1790, 1807, 1927, 2309, 2403, 2417, 2441, 2458, 2656, 2657, 2663, 2719, 2947, 2975, 2981, 3217, 3227, 3228, 3284, 3288, 3292, 3333, 3791, 4110, 4220, 4240, 4241, 4243, 4264, 4265, 4392
 キーワード
イハフ,イム,イツク,イノル,マツル,澤瀉久孝,西宮一民,森本健吉
 論文要旨
1377番の第4句「斎尓波不在」と1378番の第2句「斎此神社」の訓を明らかにするとともに、2首の解釈について考察した。前者には、イハフニハアラズ、イムニハアラズ、イツクニハアラズなど、後者にはイハフコノモリ、イムコノモリモ、イミシヤシロモ、イツクコノモリなどの訓があり、両者の「斎」の文字が、イハフ・イム・イツクなどと訓まれていることが分かる。そこで、3語の万葉集中の用例を押さえその語義を考察し、そこから2首の訓を考えようとした。その結果、1377番はイハフニハアラズと訓み、1378番はイハフコノモリと訓むべきとした。「斎」の文字に関して言えば、イハフと訓むのが最も穏当な訓と言えるのである。"