万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
石垣淵の隠り
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
賀古明
 ふりがな
かこあきら
 発行年月
1962/7
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
5
 掲載頁
2836
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
207, 208, 209, 997, 1384, 1479, 1992, 2509, 2700, 2703, 2707, 3803
 キーワード
比喩,恋情表現,情意表現,枕詞,借訓
 論文要旨
「石垣淵の隠り」と「石垣沼の水隠り」とは両者共に、水の流れ出ない、隠っている状態を比喩的に表した枕詞である。だがこの両者は語彙的に関連が認められ、類句であるものの、共通する解釈・解説はなされていないとして、「隠」を持つ他の表現とも関連させて、この句の持つ恋情・情意表現としての解釈について論じる。万葉集では「隠り」自体で女(妻)の「隠り居」の状態を表すもので、「水隠り」の「水」は、そこに女の状態を明確に表現したものとする。ただし「雨隠り」などや「かくる」と表現される「雲隠り」「島隠り」「磯隠り」などは全てを恋情表現とすることは出来ないとする。"