万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
万葉の連作歌試論
 論文サブタイトル
家持の喩族歌について
 単著/共著
単著
 論者名
杉浦茂光
 ふりがな
すぎうらしげみつ
 発行年月
1962/7
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
5
 掲載頁
8590
 巻番号
20
 対象歌番号
4465, 4466, 4467, 4468, 4469, 4470
 対象歌句番号

 歌作者データ
大伴家持
 参考歌番号
4290, 4291, 4292, 4465, , 4466, 4467, 4468, 4469, 4470
 キーワード
大伴家持,藤原仲麻呂,大伴古慈斐,淡海三船,橘奈良麻呂
 論文要旨
大友家持が天平勝宝八年六月に詠んだ「喩族歌」以下六首(4465〜4470)の作歌動機及びそこに込められた家持の心情について考察する。この一連の歌は古慈斐の出雲守解任に端を発する藤原仲麻呂らへの反発を強める反対勢力の諌めをまず詠む。そこには大伴氏の氏上としの立場があったのであろうが、その事件から一月の間に精神は疲れ切り病床にあった家持は、自身の思いも歌にせずにはいられなかった。そこでその思いを表出し得た家持は、冷静にこの世の無常を歌にしたと六首の歌の関係を説明する。これら六首が一日で詠まれた理由は、この日までの自身の苦悩と、心中の悲しみと憂いの切実さを、これを詠む者に理解させようとの意識の現れであると論じる。"