論文タイトル 長歌論 　論文サブタイトル 　単著／共著 単著 　論者名 中西進 　ふりがな なかにしすすむ 　発行年月 1962/7 　発表雑誌名 美夫君志 　特集タイトル 　発行所 美夫君志会 　発行番号 5 　掲載頁 37 〜 46 　巻番号 　対象歌番号 　対象歌句番号 　歌作者データ 　参考歌番号 916 　キーワード 長歌,短歌,反歌,記紀歌謡,表現様式,柿本人麻呂,辞賦,文選,楚辞,玉臺新詠 　論文要旨 ここでは長歌と反歌との関係、及び長歌における相聞の関与の仕方について、長歌が辞賦系文学に連なるものであるということと、短歌が相聞性文学であるという前提にたって論を展開していく。まず反歌は長歌が辞賦の体をとる事によってでき、その名称は「小歌」などを参照して、「短歌」から共通の立場の故にできた語であるとする。また恋情を詠んだ長歌は、玉臺新詠などを承けて、宮廷での家持や坂上郎女など長歌を詠む辞賦系作家による個人的情詩模倣として成立したものとする。辞賦の流れに属する長歌は私的な恋情にそぐわないものであるが、その宮廷という場で享受されたために伝承性を持ち、幾らかの変容を受けながら続き得たとする。"