万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
伊藤左千夫と山上憶良
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
服部喜美子
 ふりがな
はっとりきみこ
 発行年月
1962/7
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
5
 掲載頁
5363
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
803, 3865
 キーワード
伊藤左千夫,山上憶良,アララギ派,島木赤彦,正岡子規,写生,写実,斉藤茂吉,長塚節,柿本人麻呂,山部赤人
 論文要旨
伊藤左千夫とその歌風の変化を、柿本人麻呂さらには山上憶良に対する左千夫の接し方から後付けることを主題とする。当初、左千夫は人麻呂の形式美・理想美の首調子を良しとし人麻呂的歌風を目指した。アララギ派は人麻呂を良しとしたが、一方で憶良の評価は低かった。その様な中で、左千夫は「万葉論」で憶良や赤人の一生面を開発した抱負と気概を認め、革新精神を目指すようになったとする。それは茂吉や赤彦の純粋客観の写実、写生の歌に対し、主情的詠嘆を詠むべきことを主張したことから明らかであるとする。それは憶良の歌に現れる社会や人生の苦悩を歌う点を評価したためで、そこには左千夫の実生活での様々な変化の影響も関与すると指摘する。"