万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
萬葉集、巻第七・一四〇三番歌の「神」の訓をめぐって
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
大島信生
 ふりがな
おおしまのぶお
 発行年月
1996/3
 発表雑誌名
皇学館大学神道研究所紀要
 特集タイトル

 発行所
皇学館大学神道研究所
 発行番号
12
 掲載頁
116 
 巻番号
7
 対象歌番号
1403
 対象歌句番号
1403-2
 歌作者データ

 参考歌番号
17, 18, 156, 157, 202, 259, 265, 422, 712, 1095, 1118, 1119, 1226, 1517, 1684, 1773, 1814, 1927, 2222, 2309, 2417, 2981, 3014, 3228, 3229, 3363, 3840, 4148, 4243, 紀15, 紀16, 紀17
 キーワード
表記,神,ミワ,祝(はふり),杉,西宮一民,常陸国風土記,古事記伝
 論文要旨
1403番歌の第2句「神之祝」については、カミノハフリと訓む説とミワノハフリと訓む説の両説があった。この歌において、「神」の文字はカミ・ミワ、いずれで訓んでも、歌意は通じる。このような場合に、ミワと訓ませるため「神」と表記すれば、訓み手には必ず混乱を生じさせることになるため、そのような文字遣いを避けるのではないかという見通しを立てた。実際に、萬葉集のミワの表記を見ると、一字一音の表記が多く、「神」でミワと訓むのが確実なのは人名(氏族名)に止まる。1403番歌の内容を検討すると、ミワと訓む根拠には幾分乏しいと考え、「神の祝(カミノハフリ)」という表現が『常陸風土記』にあるところから、カミノハフリと訓むべきであるという考えを示した。"