万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
石垣淵の隠り(承前)
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
賀古明
 ふりがな
かこあきら
 発行年月
1963/6
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
6
 掲載頁
5059
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
135, 1567, 1809, 2129, 2136, 2178, 2364, 2443, 2495, 2517, 2570, 2715, 2773, 2784, 2794, 2991, 3000, 3022, 3250, 3258, 3259, 3285, 3519, 3665
 キーワード
比喩,恋情表現,情意表現,枕詞,借訓
 論文要旨
「石垣淵の隠り」と「石垣沼の水隠り」とは両者共に、水の流れ出ない、隠っている状態を比喩的に表した枕詞である。だがこの両者は語彙的に関連が認められ、類句であるものの、共通する解釈・解説はなされていないとして、「隠」を持つ他の表現とも関連させて、この句の持つ恋情・情意表現としての解釈について論じる。万葉集では「隠り」自体で女(妻)の「隠り居」の状態を表すもので、「水隠り」の「水」は、そこに女の状態を明確に表現したものとする。ただし「雨隠り」などや「かくる」と表現される「雲隠り」「島隠り」「磯隠り」などは全てを恋情表現とすることは出来ないとする。 (本稿は第五号所収の同名論文の続きである。故に要旨は第五号と同一)"