万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
万葉集、巻第四・六〇五番「神理」の訓釈
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
大島信生
 ふりがな
おおしまのぶお
 発行年月
1995/2
 発表雑誌名
皇学館大学神道研究所所報
 特集タイトル

 発行所
皇学館大学神道研究所
 発行番号
48
 掲載頁
16
 巻番号
4
 対象歌番号
605
 対象歌句番号
605-2
 歌作者データ
笠女郎
 参考歌番号
800, 3740, 3761, 4106, 4220
 キーワード
神,理(ことわり),神理,助詞シ,読添え,蜂矢宣朗
 論文要旨
605番の「神理」は、「神」と「理」の間に、助詞モ・ノ・シ・ニなどを読添える説がある。読添えや語法の面の検討からカミノコトワリと訓む説が、最も穏やかであるとした。さらに「神の理」の意味を検討した。その結果、漢語「神理」の訓読語の可能性と、和語カミノコトワリが、表記者により漢語「神理」と結びつけられた可能性があるとした。今まで漢語「神理」とのつながりがほとんど説かれていなかったのは、初句に「天地の」とあることにより、「天地の神」で一まとまり、「理なし」で一まとまりと考えられたためで、それなら「神」の下に助詞を表記すべきで、それがないのは「神の理」の上に「天地の」冠せられたと見て差し支えないと旨を述べた。"