万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
故・D6215考
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
小島憲之
 ふりがな
こじまのりゆき
 発行年月
1963/6
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
6
 掲載頁
3538
 巻番号
11
 対象歌番号
2365, 2486, 3017, 3093
 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
3869
 キーワード
故,D6215,略解引用浜臣説,訓義弁証,遊仙窟,故々,豊田穣,3869左注,張相,築島裕,蔵中進,ネタマシ,諸橋轍次,増訂碑別字
 論文要旨
万葉集の「故」(ゆゑに)を表す字「D6215」について考察する。「故」には『遊仙窟』や『新撰字鏡』にネタマシ系の古訓が見え、よって「故」と「D6215」とは等しいことになると論じられているが、『遊仙窟』などのネタマシ系の訓は平安朝の訓であり、万葉人が当時ネタマシ系の訓を与えていたか疑わしいことを指摘して、「D6215」(妬・D6082)と「故」との音通により、しかも「女へん」という用字意識によって、「D6215」を「ゆゑに」とよませたと論証する。"