万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
日本語の形容詞の起源について
 論文サブタイトル
万葉集を中心とした考察
 単著/共著
単著
 論者名
山崎馨
 ふりがな
やまざきかおる
 発行年月
1963/6
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
6
 掲載頁
719
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
67, 80, 199, 486, 545, 572, 750, 793, 794, 804, 886, 893, 894, 896, 3026, 3106, 3247, 3324, 3335, 3476, 3586, 3704, 3734, 3755, 3757, 3917, 3969, 3987, 4035, 4036, 4050, 4057, 4073, 4094, 4105, 4108, 4110, 4114, 4154, 4182, 4211, 4280, 4315, 4496, 記2, 記10, 記43, 記44, 記62, 紀40, 紀30, 紀55, 紀80, 紀96, 紀105, 紀123, 風土記16, 仏足石歌15, 続紀4
 キーワード
形容詞,日本語,朝鮮語,母音法則,活用形,動詞,名詞,大野晋,語幹,語尾,上代特殊仮名遣,山本俊英,橋本四郎,橋本進吉,服部四郎,桜井茂治,ク活用,シク活用
 論文要旨
日本語の形容詞が、どの様にして成立したのかについて論じる。まず動詞系形容詞は語尾がシで終わることから、古代日本語の母音法則の一つにエ列甲類の母音eは甲類母音iに母音aが付いた時に合成されるとの法則と関連させ、造形容詞語尾アシの存在を仮定する。これは大野晋が指摘するアク語法他のaを語頭に持つ語尾の一群と、関連するのではないかとする。更に日本語との親族関係が指摘される朝鮮語にも着目し、その形容詞の語尾がaで終わることを、日本語・朝鮮語の祖語ではaを有する形容詞語尾の存在の証左とする。名詞系形容詞は、その語の独立性と関連し四群に分類されるとし、音構造を基にその成立を解説される。"