万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「ぢ」について
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
石田肇
 ふりがな
いしだはじめ
 発行年月
1964/6
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル
萬葉研究連合大會特輯
 発行所
美夫君志会
 発行番号
7
 掲載頁
117131
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
35, 50, 131, 148, 193, 207, 208, 212, 215, 284, 460, 466, 487, 543, 544, 551, 715, 737, 766, 767, 801, 867, 870, 892, 904, 905, 906, 966, 967, 971, 1047, 1059.1098, 1121, 1173, 1432, 1666, 1691, 1780, 1959, 1978, 2010, 2138, 2363, 2375, 2511, 3071, 3128, 3139, 3192.3240, 3295, 3296, 3314, 3315, 3335, 3336, 3338, 3339, 3356, 3372, 3378, 3399, 3405, 3477, 3458, 3626, 3634, 3694, 3881, 3973, 3978, 4025, 4220
 キーワード
路,道,道路,ぢ,みち,和名抄,日本書紀
 論文要旨
萬葉集中の「ぢ(道、路)」は、本来一定の区画を意味して場所・地域などと解されるべきもので、客観的概念的な語性を示している。特に大和で詠まれた歌には、「〜(地名)の辺り」と解されるべき歌が多く、東国・西国を詠んだ歌に、「その地へ向かう道」と解される歌が多く見られる。また年代的には、それが人麻呂の歌の辺りから、徐々に現在の道路としての意味を示しつつ、そこに存在する道(〜にある道)の意とともにそこに行く道(〜へ向かう道)の意ともなって言ったことが知られ、萬葉集の内部的には統一されていないことがわかる。「ぢ」は「みち」と用法は対応するが「ぢ」には抽象的な「恋する道」「世の中の道」のような用法は存在しない。"