万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
人麻呂の異伝をめぐって
 論文サブタイトル
巻一・巻二の場合
 単著/共著
単著
 論者名
曽倉岑
 ふりがな
そくらただし
 発行年月
1964/6
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル
萬葉研究連合大會特輯
 発行所
美夫君志会
 発行番号
7
 掲載頁
138144
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ
柿本人麻呂
 参考歌番号

 キーワード
柿本人麻呂,異伝,或本歌,推敲,人麻呂作歌
 論文要旨
人麻呂作歌は多くの或本歌、異伝を持つ。これを人麻呂の推敲の結果によるものでないかと考え、その理由について、異伝の現れ方を他の推敲過程を示す異伝を持つ作家との比較などを手がかりに、巻1・2の性質や編纂法・人麻呂歌の発表・伝承の機会等との関連において考察する。まず歌の持つ公的私的な性格に注目する。まず私的な歌、石見相聞歌などは、披露されたのが一度に限られず、その度毎に詩句を推敲し披露されたと考え、異伝はその現れとみる。また公的な歌にも異伝があるのは、公的な歌は、多くがその披露されたのは献呈挽歌や行幸歌などの様に一回限り(異伝部分)ではあったが、後に人麻呂が手を加えた披露されたものとは異なる詩句(本文部分)をも編纂者が併記した結果、異伝が残ったとする。"