万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
あゆちの水
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
高木市之助
 ふりがな
たがぎいちのすけ
 発行年月
1964/6
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル
萬葉研究連合大會特輯
 発行所
美夫君志会
 発行番号
7
 掲載頁
3540
 巻番号
13
 対象歌番号
3260
 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
25, 26, 3260, 3293
 キーワード
類歌,伝承,沢瀉久孝,松田好夫,寄物陳思
 論文要旨
3260番歌には類歌と見られる歌が三首ある。3260番歌の「年魚道の水」以下の句は庶民的、日常的生活を基盤としたものでそれ故に「我妹子」に対する思いも庶民的、集団的なものが感じられる。そしてそこには民謡的なものと詩的なものとが共存している。一方、天武天皇御製とされる25番歌は事実はさて置き、編者はそこに天武天皇個人を見たのであり、孤独的貴族的な個性、読詠され(表記され)た場の性格、即ち詩的創造性がそこには予想される。この両者は共通した詩句を持ちながら、その内包するものは大きく異なる。しかし、この類歌性こそが異なる両者、民謡と詩とを結び付ける日本文学に於ける紐帯であると論じる。"