万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
上代の疑問詞について
 論文サブタイトル
タレソの場合
 単著/共著
単著
 論者名
冨田大同
 ふりがな
とみただいどう
 発行年月
1964/6
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル
萬葉研究連合大會特輯
 発行所
美夫君志会
 発行番号
7
 掲載頁
4352
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
117, 523, 695, 705, 706, 869, 1672, 2527, 2654, 2875, 3098, 3264, 3460, 3816
 キーワード
疑問詞,たれそ,訓点資料,西大寺金光明最勝王経,疑問表現,推量表現,阪倉篤義
 論文要旨
上代の疑問詞「タレソ」について論じる。この「タレソ」は従来疑問の意と解されていたが、阪倉篤義氏によって不定の意と論じられた。ここでは新たに資料として訓点資料(西大寺金光明最勝王経古点)を加え、考察を行う。訓点資料では「カ」と「カ」の付かないもの及び「ソ」との間で使い分けが行われていたとし、「誰カ」を疑問、「誰」及び「誰ソ」を不定とする。万葉集の「タレ」についても同様で、述格の場合は別として、「タレ」が「カ」「ヤ」を伴わない時は、だいたい不定表現と解されるものであり、逆に「カ」「ヤ」を伴う時には、疑問表現であって、この二つの表現は混同されることはないと論じる。"