万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
巻十六訓詁私按
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
澤瀉久孝
 ふりがな
おもだかひさたか
 発行年月
1965/3
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
8
 掲載頁
16
 巻番号
16
 対象歌番号
3836, 3838, 3839, 3842, 3857, 3860, 3864, 3866, 3867, 3868
 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
432, 533, 701, 704, 1077, 1887, 1916, 1954, 2371, 2529, 2566, 2958, 3836, 3838, 3839, 3842, 3857, 3860, 3864, 3866, 3867, 3868, 4044, 4407
 キーワード
巻十六,筑前国志賀白水郎歌十首,類聚古集,尼崎本,訓詁
 論文要旨
巻16に収められた歌、数首を取り上げ、訓詁について論じる。3836は「児手柏之」と「佞人之友」について、また3838では「額生流」、3839は「氷魚曽懸有」、3842は「腋草乎何礼」、3857では「雖行往」の訓詁及び解釈の定まっていない事物について論じる。さらに筑前国志賀白水郎歌十首の内、五首の訓及び解釈にふれる。特に3867番の五句目「所聞許奴可聞」は流布版本では「所聞禮許奴可聞」と「禮」の字が認められるが、これは後代に訓添が行われ、さらにそれが誤写された結果とし、本来は尼崎本の「所聞」が正しく、「聞こえて来ないことよ」と訳すべきとする。また3868の「若人見而」の「人」を特定の人と解するものもあるが、これは世間一般の人と解すべきとする。"