万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
大友家持無常歌考
 論文サブタイトル
その語彙論的私見
 単著/共著
単著
 論者名
川上富吉
 ふりがな
かわかみとみきち
 発行年月
1965/3
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
8
 掲載頁
3848
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
264, 351, 462, 464, 465, 1270, 1345, 1566, 1567, 1568, 1569, 1985, 2585, 3313, 3849, 3850, 3851, 3852, 3969, 4160, 4161, 4162, 4214, 4216
 キーワード
大伴家持,語彙論,無常,山上憶良,仏教,文芸
 論文要旨
ここでは、悲哀美感としての「無常」が大伴家持にとってどの様に歌われたかを検討する。家持の歌の中の空虚感は、4465「族に喩す歌」の様な歌だけでなく、遊園や叙景歌中にも指摘でき、「無常」が継続的に彼の中にあって、重要なモチーフ、テーマであったとする。「無常」を歌にした歌人は、人麻呂、満誓、憶良らがあるが、自己の人生を「無常」として捉え観照し抒情として歌い上げるのは家持のみであると論じる。そして、それらの歌、特に「悲世間無常歌」(4160〜4162)では、憶良のように漢籍仏典に拠ることなく、平易な具体的日常語「照る月もみちかけし」「紅葉ちり」「黒髪変り」などを用い歌を詠む。家持は「無常」の詩的具象化に成功した点において評価されるべきと論じる。"