万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
沙弥満誓
 論文サブタイトル
美濃守時代における吉蘇路の問題について
 単著/共著
単著
 論者名
田辺爵
 ふりがな

 発行年月
1966/1
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
9
 掲載頁
7987
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ
336,821
 参考歌番号

 キーワード
沙弥満誓,笠麻呂,続日本紀,中山道,木曽路,延喜式,和名抄,和訓栞,三代実録,貝原益軒,契沖,歴史地理学
 論文要旨
沙弥満誓は、俗名を笠麻呂といった。彼は有能な官吏であり、慶雲三年より養老四年迄の十五年間を美濃の国守として過ごした。その間に彼は、「吉蘇路」の開通を成し遂げるのであるが、この「吉蘇路」が如何なる道筋であったかは、未だ明らかにされていない。まず「吉蘇路」が「開通」と記録されていることから、新たに造られた新道と見るべきとし、古記録などから鳥居峠へ越えない針盛山の西、境峠へ越える奥地、荻曽の山間とする。この時期の「吉蘇路」の「開通」は、当時中央から東国へと様々な政策が行われているが、それが国防と奈良新都守備のためであることから、これもそれに連なる一連の政策の一環であると論じる。"