万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
大伴旅人における問題点
 論文サブタイトル
万葉の象徴的技法
 単著/共著
単著
 論者名
杉浦茂光
 ふりがな
すぎうらしげみつ
 発行年月
1966/1
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
9
 掲載頁
6169
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
315, 316, 793, 806, 847, 848, 849, 850, 851, 852, 876, 877, 878, 879, 880, 881, 882, 1614, 1615, 4260
 キーワード
大伴旅人,大伴氏,懐風藻,梅花三十二首,山上憶良,連作,象徴的技法
 論文要旨
梅花三十二首及び「員外思故郷歌両首」、「後追和梅歌四首」の題詞を持つ歌々は、旅人にとって「梅花一連の作」といえる連作的なもので、特に「後追和梅歌四首」は万葉集においては、極めて珍しい、自然的発生詠としての象徴的な歌であると論じる。旅人の作歌には妻の死と、天平元年の政治の大変動が大きく作用したようで、その後大宰府で詠まれたこれらの歌には、無意識的に旅人の心情が吐露されており、それは特に最後の四首に至って、昇任と帰京を乞い願うものとして現れてきている。だが、それはあから様な物言いでなく、自身を梅に例えた象徴的技法を用いており、この様な歌は万葉の中に殆ど見られず、旅人の歌の詠み方として特徴付けられると結論付ける。"