万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
貧窮問答歌の作歌動機
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
脇山七郎
 ふりがな
わきやましちろう
 発行年月
1966/1
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
9
 掲載頁
5260
 巻番号
5
 対象歌番号
892
 対象歌句番号

 歌作者データ
山上憶良
 参考歌番号
892
 キーワード
山上憶良,貧空問答歌,作歌動機,大伴旅人
 論文要旨
貧窮問答歌の作歌動機について論じる。この歌は巻五所収の他の憶良の長歌と違い、序文を持たず、ただ「山上憶良頓首謹上」との左註を有するのみである。そこからは、歌が憶良作、そして誰かに送られたことが知られるのみで、それが誰なのか、いつなのか、その動機はなどは不明である。そこで、巻五がおよそ年次順に配列されていることから、作歌時期を天平三年以後筑前守解任頃までと考え、官名が書かれていないことから、解任直後の帰京の際でないかとする。そしてそこに詠まれた状況を、憶良が見た筑前の農民の現状であるとし、送り相手は後任の筑前の守に対して、事務引継の書類に付されたものでないかと結論づける。"