万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
軽の市
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
中西進
 ふりがな
なかにしすすむ
 発行年月
1966/12
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
10
 掲載頁
2943
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
125, 207, 208, 209, 310, 361, 368, 369, 388, 389, 1264, 2315, 2362, 2634, 2808, 2947, 3063, 3097, 3314, 3809, 3953, 古今1080
 キーワード
柿本人麻呂,人麻呂歌歌集,伝承,作者,集団,共有,軽の市,延喜式,令義解
 論文要旨
巻7・10〜14に収められた作者未詳歌は2116首にも及ぶ。その内には、出典を「柿本朝臣人麻呂歌集」に持つ歌が存在する。それに関する成立論は多くあるが、この様な歌集を出現せしめたものは何か、人麻呂の文学的特質は何かについて論じるものは少ない。この歌集の歌は、人麻呂の伝承による。ここでの伝承とは、官人人麻呂が群衆に交じり、個に帰結することなく、集団の意識を有したままそれらの歌を、自己の歌集の中に取り入れることであり、人麻呂はそれに成功した。個人の採取した歌集、「人麻呂歌集」といわれながらも、そこに民謡的・庶民的な雰囲気を持ち得ているのはそのためである。"