万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
人麻呂作品の形成・伝写・伝誦
 論文サブタイトル
巻三・巻十五・巻一の歌とその註記の歌の関連によつて
 単著/共著
単著
 論者名
松田好夫
 ふりがな
まつだよしお
 発行年月
1966/12
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
10
 掲載頁
111
 巻番号
1
 対象歌番号
40, 249, 250, 251, 252, 253, 254, 255, 256, 3606, 3607, 3608, 3609, 3610
 対象歌句番号

 歌作者データ
柿本人麻呂
 参考歌番号
31, 40, 131, 137, 249, 250, 251, 252, 253, 254, 255, 256, 3606, 3607, 3608, 3609, 3610
 キーワード
柿本人麻呂,遣新羅使人歌,伝誦,編集,編纂,推敲,或本歌,紀州本,神田本,大矢本,古今和歌六帖
 論文要旨
巻1・40及び巻3・249〜256番の歌と、巻15遣新羅使人歌としてとられた「柿本人麻呂歌曰」との註記を持つ3606〜3610番の歌との関係を論じる。巻3の八首は、その内五首が「一本云」「一云」という註記をもつが、その詩句の関係から註記の様な歌がまず詠まれ、後に人麻呂自身の推敲により本文の歌となったとする。ただし文字遣いは、第三者の手になるとみる。そして巻15の「人麻呂歌曰」の歌は、先の推敲後の歌が伝写されたもの、本文の歌は未定稿であった人麻呂の歌(註記の歌)が、名を失い流布し、それが伝写採録されたものと論じる。40番と3610番との関係は、40番本文の歌が流布し、それがある土地に定着し変容され、3610番として採録されたとする。"