万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
相聞感情と表現
 論文サブタイトル
巻十一・十二相聞歌をめぐって
 単著/共著
単著
 論者名
板垣徹
 ふりがな
いたがきとおる
 発行年月
1981/3
 発表雑誌名
美夫君志
 特集タイトル

 発行所
美夫君志会
 発行番号
25
 掲載頁
117
 巻番号
11
 対象歌番号
2443, 2743, 2960, 2394
 対象歌句番号

 歌作者データ
柿本人麻呂歌集,出典不明歌,作者未詳,柿本人麻呂,大伴家持,忌部黒麻呂,狭野娘子
 参考歌番号
2709, 2716, 2794, 3087, 3088, 3168, 2666, 2739, 2769, 2999, 3358, 45, 210, 4143274, 1008, 1373, 1374, 1763, 3002, 3205, 2743, 2693, 3086, , 2646, 2636, 2765, 2913, 1357, 2260, 2852, 2964, 2814, 2879, 2881, 2892, 2941, 2980, 3107, 2619, 3085, 2411, 2565, 3075, 1343一云, 2376, 2792, 3210, 3211, 3752, 2975, 3287, 3306
 キーワード
宮地裕,我が恋ふらくは,間無く,あひだなく,序詞連接,類義接合,同形接合,原本系《玉篇》,篆隷万象名義,海人ならましを,桑子にもならましものを,変成願望・変身願望,恋ひつつあらずは,本居宣長,反実仮想構文,朝影,青木生子,井手至,類聚名義抄,民謡,気絶すべなし
 論文要旨
万葉集巻11・12に所収されている短歌を各々、人麻呂歌集・出典不明歌の4群に分け、比較のため集中で最も民謡的とされる巻14相聞歌を加えた5群を、宮地裕氏が提示した文の「意味」と「構造」に準拠して分類してみた。結果、主として24種類の同一の構文・表現形式を抽出し、提示した。巻12人麻呂歌集は、全部で27首だから有意性は期待できないが、他の4群のなかでは、若干の偏在が指摘出来る。今回は、巻14には現われていない表現形式のなかで、「主部(我が恋ふらくは)、述部(=ノヨウダ)」・「=恋ひずは、=(変成・変身)ましを(モノヲ)」・「原因(=バ・ユエニ)、〜結果」の表現形式の歌を考察し、表現成立の前段階の相聞感情について、若干の分析を試みた。"