万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「いろぐはし子」攷
 論文サブタイトル
巻第十・一九九九番、巻第十三・三二九五番
 単著/共著
単著
 論者名
大島信生
 ふりがな
おおしまのぶお
 発行年月
1990/11
 発表雑誌名
論集古代の歌と説話(坂本信幸・寺川真知夫・丸山顯徳編)
 特集タイトル

 発行所
和泉書院
 発行番号

 掲載頁
129142
 巻番号
10
 対象歌番号
1999, 3295
 対象歌句番号
1999-2,3295-21
 歌作者データ
人麻呂歌集(1999)
 参考歌番号
220, 222, 460, 493, 1281, 2399, 2631, 3222, 3234, 3424, 3993
 キーワード
いろぐはしこ,しきたへのこ,うらぐはしこ,さすたへのこ,誤写の過程
 論文要旨
巻10・1999番歌の第2句「色妙子」の訓について、諸説ある中で、イログハシコと訓む説を支持し、巻13・3295番歌の「々(刺)細子」については、「色細子」の誤りで、イログハシコと訓み得ることを説いた。前者については、シキタヘノコとする説もあるが、表記面から、その訓みは難しいことを述べた。後者については、元・天・類・西など「々細子」、紀・陽など「刺細子」、新校に「卜細子」などと本文があり、訓にサスタヘノコやウラグハシコなど諸説あったが、もと本文は「色細子」とあったのを「々細子」や「刺細子」に誤写されていったのであろうとした。意味的にも「顔色の美しい子」で歌意もよく通るとした。"