万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
往左来左君社見良目
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
尾埜よしゑ
 ふりがな
おのよしえ
 発行年月
1951/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
創刊号
 掲載頁
3944
 巻番号
3
 対象歌番号
279, 280, 281
 対象歌句番号
281-3,281-4
 歌作者データ
高市連黒人,黒人妻
 参考歌番号
55, 131, 959, 1881, 2665, 4514
 キーワード
らむ,徃左來左,ゆきかへり,ゆくさくさ
 論文要旨
黒人の歌二首の後に載せられる、281番の黒人の妻の歌が、黒人と同行の作か、非同行の作かを考察する。黒人の出発前に詠み交わされたとする全註釈の説の矛盾を指摘し、全註釈における「徃左來左」と「らむ」の解釈には従えないとする。筆者は、「徃左來左」を「何時も何時も」という意味を派生する慣用的表現であると論じる。そして、279番の「角松原何時可将示」の解釈を示しつつ、「らむ」が眼前の事実を婉曲に言う性格を持つことから、281番は黒人に同行して詠まれたものと考える。"