万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「莫囂圓隣」の歌訓詁私按
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
沢瀉久孝(澤瀉久孝)
 ふりがな
おもだかひさたか
 発行年月
1951/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
創刊号
 掲載頁
2026
 巻番号
1
 対象歌番号
9
 対象歌句番号
9-1,9-2
 歌作者データ
額田王
 参考歌番号

 キーワード
粂川定一,宮島弘,土橋利彦(筆名鹽谷贊),謁
 論文要旨
9番歌を額田王が、今は行を共にしない大海人皇子を偲んでのもの。と背景を想定し、初二句についての私按を陳べる。初句の本文を「莫囂圓隣之」とし、「静まりし」と訓み、第二句については、「大相七見」とし、「うらなみ」と訓み、「爪謁気」は「謁爪気」の転倒とし、「みさけ」と訓む。第一案として、初二句を「静まりし浦波見放け」とする。また、第二案では、「謁」を「湯」の誤字とし、「湯気」を「沸く」の戯書と見、「爪湯気」を「騒ぐ」の意とする。初二句は、「静まりし浦波さわく」、「静まりし浦波さわき」とする。"