万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
紀皇女と多紀皇女
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
吉永登
 ふりがな
よしながみのる
 発行年月
1951/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
創刊号
 掲載頁
313
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
122, 390, 424, 425, 669, 3098, 3806, 3808, 3824, 4294
 キーワード
紀皇女,多紀皇女,高安王
 論文要旨
巻12・3098番歌左注にみえる高安王の紀皇女密通事件について、高安王の左降時期より養老二、三年のこととすると、天武天皇皇女である紀皇女と、同天皇の曾孫である高安王との当時の年齢差が不自然であるとして両人物を改めて検証する。高安王については書紀、続紀の記載などにより位階を明らかにしこれを認める。紀皇女は別歌の左注より石田王、山前王に先立つ死去が確認され、事件当時生存しえないことから皇女の当否が疑われる。当該歌左注の「昔聞紀皇女竊嫁高安王」の「聞」を「多」の誤りと指摘して天武天皇皇女、多紀皇女を事件の皇女とする。"