万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
小治田之年魚道之水
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
奥野健治
 ふりがな
おくのけんじ
 発行年月
1952/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
4
 掲載頁
5257
 巻番号
13
 対象歌番号
3260
 対象歌句番号
3260-1,2
 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
古事記,日本書紀,続日本紀,多武峰略記,姓氏録,小墾田
 論文要旨
巻13・3260の初二句、「小治田之年魚道之水」の所在については、尾張国説、大和国説の二説があるが、巻13所収の地名を持つ歌のほとんどが飛鳥地方を中心とする大和の地名を詠み込んでいること、古事記、日本書紀、続日本紀に見える「小治田宮」「小墾田屯倉」「小治田岡本宮」などは大和国高市郡内を指すことを指摘、大和国説を支持。さらに、「小治田」を冠する「年魚(鮎)」なる土地があり、その「年魚」の名をもつ「道」を飛鳥地方に求める。これについて多武峰略記に「阿由谷」「鮎谷」とある阿由、鮎の地に通ずる現在の山田道を「年魚道」と考え、飛鳥神社前あたりの井水を「年魚之水」とする。"