万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「誰爾絶多倍」
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
木下正俊
 ふりがな
きのしたまさとし
 発行年月
1952/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
5
 掲載頁
7880
 巻番号
7
 対象歌番号
1389
 対象歌句番号
1389-5
 歌作者データ

 参考歌番号
122, 102, 247, 393, 529, 778, 1310, 1320, 1384, 1412, 2734, 3031, 3375, 3498, 3577, 4118, 紀68
 キーワード
巻七,譬喩歌,誰爾絶多倍,寄海,誰,雉,岸,借訓,涯,詞の玉緒,反語,む,めや,たゆたふ,過不勝者
 論文要旨
巻七の譬喩歌寄海にある1389番歌の結句は、古写本には「誰」とあるところを他の本では「雉」として「岸」の借訓としているが、記紀万葉の仮名書き例や清濁の面から考えて「雉」は成立せず、古本に帰據すべきことを指摘した。つづく「絶多倍」も従来命令形と見てきたが、語尾が乙類であることから已然形であり、集中の用例からも反語とみてよいことを指摘した。さらに第四句の訓についても言及し、この一首の解釈について私見を述べた。"