万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「後」と「復」
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
佐竹明広
 ふりがな
さたけあきひろ
 発行年月
1952/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
5
 掲載頁
8081
 巻番号
11
 対象歌番号
2448
 対象歌句番号
2448-5
 歌作者データ

 参考歌番号
37, 126, 650, 727, 892, 897, 1805, 3330
 キーワード
寄物陳思,後,復,玉の緒,あと,また,〜といへ,巻十一,巻十三,誤写
 論文要旨
巻十一の2448番歌は寄物寄思の歌であり、「玉」を介して「離れ離れの男女」を寓していることを汲んで解さねばならないが、その結句「後相物」を「あとで逢うのに」としては落ち着きが悪いことを述べ、「また」の意を補うか、「あと」と「また」を交代させた方が語感としてよいとした。民謡的特色にもとづいた親近性が見られる巻十三に、「また会う」という語が集中で親しまれていたことを示す例があることを確認し、「後」と「復」の集中における誤写も例示して、結句の原形を「復相物」と復元することを提案した。"