論文タイトル 「萬葉集」における心情表現の特性 　論文サブタイトル 「心に乗る」「乗りにし心」といふいひ方について 　単著／共著 単著 　論者名 北住敏夫 　ふりがな きたずみとしお 　発行年月 1953/4 　発表雑誌名 萬葉 　特集タイトル 　発行所 萬葉学会 　発行番号 7 　掲載頁 1 〜 9 　巻番号 2 　対象歌番号 100, 691, 1398, 1399, 1896, 2427, 2748, 2749 　対象歌句番号 　歌作者データ 　参考歌番号 　キーワード 心に乗る,乗りにし心,比喩 　論文要旨 「心に乗る」「乗りにし心」といういい方を含む歌は、多くの場合、人もしくは物が船に乗るという事実を現す序に導かれて男女の心的関係を擬する表現である事に着目し、一首の全体的構成に即して、序や比喩との関わり方により序や比喩が「心に乗る」という言い方と直接関係を持つもの、直接関係を持たないもの、序や比喩をもたず独立しているものの三類に分類する。三類の別はさらに、当該表現の成立過程や展開の段階的諸相を示しており、表現価値の上にも差異を生じていることを述べて、万葉集におけるこの心情表現の成立と芸術的意義について論じている。"