万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
東歌研究のノートから
 論文サブタイトル
三五六一・三五二九・三五二六・三五五六の歌
 単著/共著
単著
 論者名
後藤興善
 ふりがな
ごとうこうぜん
 発行年月
1953/4
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
7
 掲載頁
4451
 巻番号
14
 対象歌番号
3526, 3529, 3556, 3561
 対象歌句番号
3526-5,3529-2,3556-2,3561-2
 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
あらがきまゆみ,をさぎねらはり,助動詞「る」,なよもはりそね,おかればかなし
 論文要旨
3561番歌の「安良我伎麻由美」をとりあげ、契沖の説に従い、「荒垣の間から見る」と解すべきであり、後々の諸説が僻説であるとする。同様に契沖の正説がかえりみられなかったものとして、3529番歌「乎佐芸祢良波里」をあげ、「ねらはり」を「狙はれ」とする契沖の説が正しいと論じる。次に3526番歌の「奈与母波里曾祢」についてヨモハリのリをレの転化と解し、敬語の助動詞と見るべきこと、また語頭の母音には〔j〕音を添加する傾向があったとし、オモハレだろうと論じる。また、古くから助動詞「る」の存在に対する不審により、正解を妨げられている例として、3556番歌の第二句を指摘し、新たに解釈する。"