万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
萬葉集講話八
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
沢瀉久孝(澤瀉久孝)
 ふりがな
おもだかひさたか
 発行年月
1953/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
8
 掲載頁
5360
 巻番号
1
 対象歌番号
54, 56
 対象歌句番号

 歌作者データ
坂門人足,春日蔵首老
 参考歌番号
55, 298, 491, 854, 872, 1346, 1439, 2680, 2838, 3222, 3437, 3497, 3627, 477, 4187, 4375, 4481
 キーワード
類似歌,辨紀,巨勢,川上の,河上乃,カワノヘ,カワカミ,邊,上,つらつら椿,つら,列,連
 論文要旨
巻1・54、56の二首について、56番歌は54番歌の類似歌として、参考のために編纂者があげたものであること、また56番歌は54番歌よりも古い作品であることを明示した上で、各々の考察を行い、口訳を施す。先行作56番歌においては、第一句「河上乃」について、カハカミノと訓み、上流の意にとるべきこと、第二句「列々椿」について、春光の中に点々と花をつけた椿のことであるが、その音感が葉の光沢をも連想させ、それが一層人々にこの句の愛誦を誘ったことなど、54番歌においては、この歌が、56番歌の「つらつら椿」という句が愛誦されていた頃に行われた紀伊行幸の折、即興で作られた作品であったこと、第四句の「偲はな」には「偲はむ」よりも希望の意味が強く出ていることなどを論じた。"