万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
大伴家持の語彙
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
蜂矢宣朗
 ふりがな
はちやのぶあき
 発行年月
1953/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
9
 掲載頁
722
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
719, 741, 1507, 1821, 1888, 1889, 1902, 2157, 2159, 2262, 2293, 2584, 2724, 2914, 3752, 3976, 4217, 4290, 4291
 キーワード
大伴家持,語彙,模倣,やまぶき,秋芽子,夢,探る,始水,ことば,用語,民謠(民謡),森本治吉,春の野に霞たなびき,うら悲し,暮影,鶯なくも(鴬なくも),いさゝ,むら竹,かそけき,地名,人名,類語,俚言,誤讀語(誤読語),難解語,歌語,歌ことば,澤瀉久孝(沢瀉久孝)
 論文要旨
語彙の類似という観点から、大伴家持の作品を見直し、表現の基盤であることばが、家持の作歌過程において、いかなる要素を占めているのか、いわゆる家持の模倣とはどういう意味であるのかということなどについて考察を行う。その結果、先例のある語彙の使用数が後期に行くほど増加しており、初期の作に模倣が多いとする通説に矛盾するかのようであるが、家持がことばに対して主体的な立場に立つに至ったと理解することによって解決し得ること、家持以前に用例を見ない語彙の半数近くが、家持独自の環境によるものや、歌語採集の努力の所産であるものであることを究明し、歌ことばの開拓に努力を怠らず、やがては「まね」から脱却して独自の境地に達したところに、家持の真髄を見出すべきことを論じた。"