万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
山柿の論
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
久松潜一
 ふりがな
ひさまつせんいち
 発行年月
1953/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
9
 掲載頁
17
 巻番号
17
 対象歌番号
3969, 3970
 対象歌句番号

 歌作者データ
大伴家持
 参考歌番号
1005, 1006
 キーワード
山柿,山部赤人,山上憶良,古今集序
 論文要旨
巻17・3969番歌の詞書「幼年未逕山柿之門裁歌之趣詞失乎聚林矣」の 「山柿」について、柿は人麻呂を指し、憶良とも考えられる山は、赤人であるとの見解を示す。家持が幼年以来尊敬しながら直接学ぶことのできなかった歌人を考慮すると、父旅人と太宰師で親交のあった憶良は考え難い。一方赤人の作品は、家持の撰する巻々に多く収められており、平生の尊敬の念が窺えるとし、また当時、第三期を代表し、独自の歌境を持つ歌人として享受されていたという歌壇における位置などを考えて当該の山は赤人であるとする。"