万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
雪のくだけしそこに散りけむ
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
沢瀉久孝(澤瀉久孝)
 ふりがな
おもだかひさたか
 発行年月
1954/1
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
10
 掲載頁
5758
 巻番号
2
 対象歌番号
104
 対象歌句番号
104-4
 歌作者データ
藤原夫人
 参考歌番号
1506, 2308, 2812, 2874, 2894
 キーワード
「し」,くだく,くだけ,雪
 論文要旨
「雪のくだけし」について、くだけは碎片の意の名詞とし、「し」を強意の助動詞と解する説と、「くだけ」を動詞と解する二説がある。2812、1506から、用言を主語とする語法を指摘し、むしろ「くだけ」という名詞の存在を疑問とする。「雪のくだけ」というような名詞は古今に例を見ず、「くだけ」という名詞を見いだしたとしても「くだく」の名詞形というものではない。よって、「くだけ」を動詞とし、「し」を時の助動詞と解釈すべきと考える。"