万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
吾は戀ふるか相ふ縁なしに
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
伊藤博
 ふりがな
いとうはく
 発行年月
1954/4
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
11
 掲載頁
4749
 巻番号
11
 対象歌番号
2403
 対象歌句番号
2403-4,2403-5
 歌作者データ
柿本人麻呂
 参考歌番号
231, 245, 259, 265, 319, 459, 483, 935, 1314, 1331, 1371, 1390, 2333, 2707, 2726, 2734, 2750, 2899, 2933, 3443, 3628, 4075
 キーワード
アヤシクモ,クスシクモ,〜も〜か,契冲,〜を〜み,〜なしに,武田祐吉,旧訓
 論文要旨
2043番歌の第三句の「吾戀」の訓は、集中において「〜も〜か」と調子を整えることが常識であるため、「われはこふるか」という旧訓が妥当であり、「われはぞこふる」という契冲の改訓では、上に「も」の辞を持たせる意味がないこと。また2726番歌の第三句「無名乎」も同様に旧訓の「ナキナヲモ」がよいこと。2043の結句「相依無」は旧訓は「あふよしをなみ」であるが、「あふよしなしに」と訓めば、集中で「〜なしに」の上に必ず詠嘆・疑問の助詞が来ることとも一致し、解釈も自然なのではないかということを述べる。"