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論文要旨 |
従来から契沖の門人海北若沖(岑柏)の家の集として存在が認められていた「岑柏集」を入手したことでその内容について二三考察する。契沖とも交渉のあったと考えられる人物(理海)との交友関係を伺わせる記事の他、契沖全集に収められている宛名未詳書簡の歌を返歌とする若沖作の対応歌も見られ、これにより若沖宛の書簡であったことが知られる。また、師契沖の萬葉集の書き入れ書写後催された竟宴和歌の題詞からは似閑と共に師より萬葉集の講義を受けた時期がわかることなど、若沖とその周辺の人物、出来事を明らかにする資料的価値を示して紹介する。"
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