万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
葬送の民俗
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
上野誠
 ふりがな
うえのまこと
 発行年月
1993/4
 発表雑誌名
桜井満監修・並木宏衛他編『万葉集の民俗学』
 特集タイトル

 発行所
桜楓社
 発行番号

 掲載頁
226236
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ
柿本人麻呂
 参考歌番号
167, 171, 174, 196, 199, 441, 1637, 1648
 キーワード
生前居所,殯宮,墓所,大殯,長屋王挽歌,アラ,オクツキ,春日若宮おん祭,養老喪葬令,死穢,喪屋,神葬り,アメワカヒコ,造平城京司
 論文要旨
柿本人麻呂の「殯宮之時」挽歌にも歌われている殯宮という建造物の実態を歴史資料と民俗資料から明らかにしようとした論文。その分析から、アラキノミヤは、臨時・仮設の宗教施設であり、その用材には荒木・黒木が用いられた可能性が高いことを指摘している。以上から、アラキノミヤは、臨時に神霊を留めるお旅所、臨時に天皇が宿泊する行宮と同じような感覚で受けとめられていた、と推定している。さらには、当時の死穢を忌む考え方から、皇子・皇女の殯宮を京域内で営むことができなかったとする。なお、本論文は上野誠『古代日本の文芸空間−万葉と葬送儀礼』(雄山閣出版、1997・11・5)に所収されている。"