万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
萬葉集講話 (十三)
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
沢瀉久孝(澤瀉久孝)
 ふりがな
おもだかひさたか
 発行年月
1955/4
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
15
 掲載頁
5156
 巻番号
2
 対象歌番号
114
 対象歌句番号

 歌作者データ
但馬皇女
 参考歌番号
10, 43, 58, 104, 115, 116, 203, 512, 598, 1027, 1085, 1314, 1513, 1515, 2247, 2295, 2353, 2486, 3804, 3807, 3886, 4459
 キーワード
高市皇子,穂積皇子,所縁,ヨレル,ヨリ,大野晋,母音交替,異,コト,カタ,吉永登,所,な,痛く
 論文要旨
巻2・114番歌について、第二・三句における従来の訓に対する疑問から、この二句を中心に考察を行い、一首の意を明らかにすることを試みる。第二句については、類歌巻10・2247及び集中の「所〜」の用例の検討によって、ホムキノヨレルカタヨリニと訓み、「稲穂の片寄っているように」の意で下へ続く序詞であることを究明し、第三句については、「異」一字をカタと訓み「所縁」をヨリと訓むと考えられてきた従来の説に対し、「異所」の二字を一つに見るという新しい視点から、当句はカタヨリと義訓され、次句の「君によりなな」を修飾することを論証した。"