万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「阿加古比須奈牟」私按
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
木下正俊
 ふりがな
きのしたまさとし
 発行年月
1955/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
16
 掲載頁
2832
 巻番号
20
 対象歌番号
4391
 対象歌句番号
4391-4
 歌作者データ
結城郡忍海部五百麻呂
 参考歌番号
1019, 2120, 2122, 2145, 3476, 3496, 3505, 4343, 4386, 4390, 4426, 3682
 キーワード
阿加古比須奈牟,遠藤嘉基,阪倉篤義,恋,乞,東歌防人歌,らむ,濁音仮名,仮名遣の混乱,吾が恋,AがBする,AのB,荷田信名,仙覚
 論文要旨
4391番歌の第4 句「阿加古比須奈牟」の「古比」は「恋」説と「乞」説に分かれるが、遠藤嘉基氏の説にあるように、仮名遣いの混乱状態から「恋」と解すべきことを確認した。その上で「吾が恋」の解釈を検討し、「吾が恋する」では第5 句の「妹が哀しさ」の効果が薄れること、「AのB」が「AをBする」の意で用いられる例があることから、これを「吾に対する恋」の意であるとし、「国々の社の神に幣奉る」という初句・第二句にも触れて一首の解釈を試みた。"