万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
浦島の歌に見える玉篋のタブーの発想について
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
西野貞治
 ふりがな
にしのさだはる
 発行年月
1955/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
16
 掲載頁
1719
 巻番号
9
 対象歌番号
1740
 対象歌句番号
1740-51,1740-52,1740-71,1740-72,1740-73,1740-74,1740-75,1740-76,1740-77,1740-78,1740-79,1740-80,1740-81,1740-82,1740-83,1740-84,1740-85,1740-86,1740-87,1740-88,1740-89,1740-90
 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
玉篋,櫛
 論文要旨
 巻9の「詠水江浦島子歌」の、海若の神の宮から還った浦島子が「此の篋開くなゆめ」と言われて持ち帰った玉手箱を開くと、中から白雲がたなびいて黒髪の若者がにわかに白髪の老翁となるという表現と、変文の孝子董永伝にみられる金瓶から不思議な火が立ち上って大事な書物が焼けるという表現の酷似を指摘。「詠水江浦島子歌」は董永伝の原拠となったであろう説話にみえた金瓶の栓を開けるというタブーの破棄に発想を得たとする。金瓶が玉篋になったのは、わが国古来の櫛の呪力の信仰に影響されたとする。 "