万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
考へられる訓詁一つ
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
伊藤博
 ふりがな
いとうはく
 発行年月
1955/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル
解釈特集号
 発行所
萬葉学会
 発行番号
17
 掲載頁
3637
 巻番号
10
 対象歌番号
1982
 対象歌句番号
1982-3
 歌作者データ

 参考歌番号
717, 2796, 2933
 キーワード
訓詁,井手至,誤字説,我恋
 論文要旨
1982番歌の第三句には「我戀」、「於戀」、「物戀」などの本文があり、その訓も諸説あるが、すべて適当とはいえない。そこで「君戀」や「於君戀」であったとする誤字説が行われているが、もとは「獨戀」で訓はカタコヒニであったのではないかと推定する。獨から物、物から於という誤字の傾向は十分ありうることで、助詞「に」の読み添えも巻十に多く見られるとし、「君に戀ふるが故に泣く」もよいが「片思ひであるが故に泣く」という方が一層自然なのではないかとする。"