万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
いまのをつづ考
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
武田祐吉
 ふりがな
たけだゆうきち
 発行年月
1955/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル
解釈特集号
 発行所
萬葉学会
 発行番号
17
 掲載頁
610
 巻番号
5
 対象歌番号
813, 3985, 4094, 4122
 対象歌句番号
813-27,3985-26,4094-80,4122-10
 歌作者データ
大伴家持
 参考歌番号
458, 644, 807, 2788, 3911, 4380
 キーワード
イマノオツヅ,今のうつつ,イマノヲ,ヲ(緒),−の緒,ツヅ,イマ(今)
 論文要旨
「イマノヲツヅ」は、従来今のうつつ(現)の義とされていたが従いがたいとし、この語に類する「イマノヲ」に着目する。「何の緒」という用語には、実物を表示するものと、譬喩として長いことを表示するものとがある。イマノヲの場合、イマ(今)の時は無限に後続しているから、緒をもって譬喩されたと考えられる。イマノヲツヅのヲもこの種のヲ(緒)であり、それに更にツヅが接続して、今の継続性を表示したと考えられる。この語は、今という時について、局限された一瞬という意味でなく、未来にたいしてつながりをもつ、継続性のあるものであるとする古人の思想を表現すると述べる。"